センターからのお知らせ

【お知らせ】美瑛町がUNWTOの実施する「Best Tourism Villages(ベスト・ツーリズム・ビレッジ)2023」に認定されました

©UNWTO

20231018日にウズベキスタン・サマルカンドで開催された国連世界観光機関(UNWTO)総会内において、美瑛町が「Best Tourism Villages(ベスト・ツーリズム・ビレッジ)2023」に認定されました。道内では2021年に選定されたニセコ町に続き2例目となります。

幣センターは、美瑛町と2012年に締結している包括連携協定に基づき申請書の作成等に協力いたしました。また、2015年にUNWTO賛助会員となって以降、UNWTOの国際研究やシンポジウム等に参画した経験を踏まえ、美瑛町とUNWTOの協議にアドバイザーとして参画しました。

なお、美瑛町では、2021年の申請時に日本では初めてのアップグレードプログラム対象地域に選定されており、同プログラム対象地域のみが認められるFastTrack申請によるベスト・ツーリズム・ビレッジ設定は日本で初めてとなります。

幣センターでは、20124月に産官学地域連携の一環として美瑛町と包括連携協定を締結し、これまで様々な連携研究・教育プロジェクトを行って参りました。特に2015年からは3カ年にわたり同町からの受託研究を実施し、2017年には「美瑛町観光マスタープラン」を策定するに至ったほか、20234月には弊センター兼務教員 石黒侑介准教授(メディア・コミュニケーション研究院)が起草に携わり、日本で初めて「持続可能な観光目的地」を冠した条例として注目された「美瑛町持続可能な観光目的地実現条例」が施行されています。また幣センターは、2015年に日本の大学としては初めてUNWTOへの賛助会員加盟を実現し、国際共同研究プロジェクト等を実施してきました。

UNWTOのベスト・ツーリズム・ビレッジは、人口15,000人以下の町・村を対象に、SDGsに沿った観光振興の取り組みを評価し選定するものです。美瑛町については、こうした連携の一環として取り組んで参りました「持続可能な観光地実現」に向けた施策・政策が高く評価され、選定に至りました。今回の選定により、美瑛町における持続可能な観光目的地を目指す施策が国際的に認知され、国内外の地域との情報交換や相互交流が拡大することが期待されます。また、SDGsに沿った観光振興に取り組む地域としてブランド化されることで、観光の質的向上、具体的には自然環境や地域社会への影響に配慮した旅行スタイルの定着、そうした志向を持った旅行者の誘客などが進むことが見込まれます。

*¹美瑛町観光マスタープラン
https://town.biei.hokkaido.jp/files/00004600/00004655/mpall2022.pdf

*²美瑛町持続可能な観光目的地実現条例
https://town.biei.hokkaido.jp/industry/kanko/comment.html

 

<ベスト・ツーリズム・ビレッジ>
各国政府の推薦を受けた地域が諮問機関によって以下の9つの評価分野に基づいて評価され、100点満点のうち合計で80点以上を獲得した場合に、「UNWTOベスト・ツーリズム・ビレッジ」として選定されます。2021年は32か国の計44地域が認定され、2022年は22か国の計32地域が認定されています。
 ・文化・自然資源
 ・文化資源の振興と保全
 ・経済分野の持続可能性
 ・社会分野の持続可能性
 ・環境分野の持続可能性
 ・観光の可能性と発展・バリューチェーン(価値連鎖)の強化
 ・観光分野のガバナンス
 ・アクセス・インフラ
 ・公衆衛生、安心・安全