2021年にユネスコの世界文化遺産として登録された北海道・北東北の縄文遺跡群は、地域社会にとって重要な地域資源であると同時に国指定史跡でもあります。このようなローカル、ナショナル、グローバルな価値認識を包括する遺跡群は、世界的にみても、国際的基準に沿ったインタープリテーションのあり方とその方法についての課題を抱えています。とくに、可視化が難しい埋蔵文化財、いくつもの構成資産によって成るシリアル・ノミネーションは、その遺産の価値理解と普及のあり方について注意深く検討していく必要があります。本シンポジウムでは、国内外の有識者にご登壇いただき、国内外の事例を踏まえながら、こうした課題について考えていきます。
<概要>
- 日 時:2023年11月5日(日)13:00~17:40(12:00開場)
- 会 場:北海道大学 農学部 大講堂(札幌市北区北9条西9丁目)
- 言 語:日本語・英語 ※通訳対応あり
- 主 催:公益財団法人北海道埋蔵文化財センター
(事業委託元:北海道世界遺産活用推進実行委員会) - 後 援:北海道大学観光学高等研究センター、
北海道大学メディア・コミュニケーション研究院 - 定 員:150名
- 参加費:無料
- 申 込:お申込みはこちら ▷お申込みフォーム
<プログラム>
- 13:00-13:10
開会挨拶 - 13:10-13:55
基調講演「諸外国の世界遺産からみた日本国内の世界遺産の状況」
西山徳明(北海道大学観光学高等研究センター教授) - 13:55-14:25
事例報告1
「地域に根差した「地域資源」の価値伝達と活用 岩手県一戸町御所野遺跡の例」
高田和徳(御所野縄文博物館長) - 14:25-14:35
休憩 - 14:35-15:05
事例報告2
「Hopewell Ceremonial Earthwork 世界遺産登録を通じた遺跡と周辺自然環境と遺跡の一体的な保存と活用」
ブレット・J・ルビー/Dr. Bret J. Ruby(アメリカ内務省国立公園局ホープウェル国立歴史公園) - 15:05-15:35
事例報告3
「考古学におけるインタープリテーションと教育」
シャーロット・ハート/Ms. Sharlot Hart(アメリカ内務省国立公園局南部アリゾナ事務所) - 15:35-16:05
事例報告4
「ローマ帝国の国境線―古代国境システムから国境を越えた世界遺産のシリアル・ノミネーションへ」
ルネ・プロイヤー/Dr. René Ployer(オーストリア連邦文化財局) - 16:05-16:20
休憩 - 16:20-17:30
パネルディスカッション - 17:30-17:40
閉会挨拶
※スケジュールは予告なく変更する場合がございます。
<リリースに関するお問い合わせ>
公益財団法人北海道埋蔵文化財センター(担当:教育普及課)
TEL.011-386-3231