カナダ先住民およびアイヌを代表するアーティストやリーダーたちの対話を通して、文化実践およびエンパワーメントの機会としての観光の可能性を考える
北海道大学観光学高等研究センターは、アイヌ民族文化財団、国立民族学博物館、カナダ観光局と共催で、2023年9月14日(木)、北海道大学(北海道札幌市)キャンパス内にて、先住民族の文化実践およびエンパワーメントの機会としての観光のあり方を考えるシンポジウムを開催します。
先住民族が独自の文化を安心して実践し、主体的に外部に発信していくことは、先住民族への理解と関心を促すと同時に、コミュニティとしての誇りや自信を深める原動力となります。本シンポジウムでは、北太平洋を囲む先住民族であるアイヌとカナダ西海岸先住民族が対話し、未来に向けた文化伝承と観光の関わりについて相互に学び合います。共生社会をつくるための有力な手段である先住民主体の観光の役割を考えることを目的とします。
当日は、世界の先住民観光を主導するカナダ先住民観光協会会長兼CEOキース・ヘンリー(Keith Henry)による基調講演『カナダ先住民観光の意義と未来』をはじめ、先住民文化伝承と観光の促進に貢献するカナダ西海岸の先住民アーティストや、北海道のアイヌ民族のアーティストの方々を招聘し、現在の取り組み事例を発表いたします。
<概要>
日時: 2023年9月14日(木) 13時~17時
会場: 北海道大学 人文・社会科学部の教室(共同講義室W103)
題名: 先住民観光の挑戦
言語: 日本語/英語 ※逐次通訳対応
主催: 北海道大学観光学高等研究センター、アイヌ民族文化財団、
国立民族学博物館、カナダ観光局
協力: 日本カナダ学会、エア・カナダ
後援: カナダ大使館、北海道アイヌ協会
定員: 200名 ※このシンポジウムにはどなたでもお申込みいただけます
費用: 参加費無料
申込: 以下のウェブサイトより事前申し込み
URL: https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdhv9gagpW95-ZKiDJ95zkdYxr4VfP5iC_V_e7_1a8m5v7ZKg/viewform
<プログラム>
- 13:00-13:10
<開会挨拶>
半藤将代(カナダ観光局)/ 村木美幸(アイヌ民族文化財団) - 13:10-14:10
<基調講演>
『カナダ先住民観光の意義と未来』
・キース・ヘンリー/Keith Henry(カナダ先住民観光協会会長兼CEO) - 14:15-15:00
<講演>
『カナダ西海岸の先住民観光の取り組み事例』
・ジスガング・ニカ・コリソン/Jisgang Nika Collison(ハイダ・グワイ)
・アンディ・エバーソン/Andy Everson(コモックス)、エリン・ブリロン/Erin Brillon (コモックス) - 15:05-15:50
<講演>
『アイヌ文化伝承と新たな取り組み事例』
・関根真紀(アイヌ工芸家/平取)
・藤戸康平(アイヌアート彫刻家/阿寒)
・野本正博(民族共生象徴空間運営本部副本部長/白老) - 16:00-17:00
<パネルディスカッション>
『先住民の文化実践およびエンパワーメントの機会としての観光のあり方』
「文化伝承」と「観光」をどう結びつけるか。自分たちの物語を分かち合う観光のかたちとは。未来の共生社会をつくる観光の力などについて対話を深めます。
・岸上伸啓(国立民族学博物館)※モデレーター
・ジム・ハート/Jim Hart(ハイダ・グワイ)
・クリスチャン・ホワイト/Christian White(ハイダ・グワイ)
・エイプリル・ホワイト/April White(ハイダ・グワイ)
・ジスガング・ニカ・コリソン/Jisgang Nika Collison(ハイダ・グワイ)
・アンディ・エバーソン/Andy Everson(コモックス)
・関根真紀(アイヌ工芸家/平取)
・藤戸康平(アイヌアート彫刻家/阿寒)
・野本正博(民族共生象徴空間運営本部副本部長/白老)
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<注意事項>
・スケジュールは予告なく変更する場合がございます。
・プログラム進行の妨げや、登壇者、他の来場者の迷惑になると主催者が判断するような言動があった場合は、強制で退出頂く可能性がございます。
<リリースに関するお問い合わせ>
国際シンポジウム「先住民観光の挑戦」事務局
info@canada-ainu-symposium.jp