センターからのお知らせ

【共催研究会開催のお知らせ】3月30日/対馬観光の現在~コンテンツが創出する国境のイメージと異文化対話 Ghost of Tsushimaと『アンゴルモア 元寇合戦記』を中心に

この度、以下の要領で、弊センターと北海道大学メディアツーリズム研究センター、科研費プロジェクトとの共催で、国境とメディアコンテンツをテーマとしたオンライン研究会を開催致します。定員50名(先着順)、参加無料
です。参加にはzoomでの事前申し込みが必要です。本文末に掲載したサイトからお申込み下さい。皆様のご参加をお待ち申し上げております。

 

★★★開催要領★★★

 

【テーマ】
対馬観光の現在~コンテンツが創出する国境のイメージと異文化対話 Ghost of Tsushimaと『アンゴルモア 元寇合戦記』を中心に

 

【開催日時】
2023年3月30日(木)16:00-18:00
zoomミーティング方式によるオンライン開催

 

【プログラム】
1.「趣旨説明と論点整理:ボーダーツーリズム、コンテンツツーリズムを超えて」
  山村高淑(北海道大学観光学高等研究センター 教授)
2.「元寇をめぐる歴史、コンテンツ、ツーリズム」
  張慶在(広島大学大学院人間社会科学研究科 准教授)
3.コメント 
  岡本亮輔(北海道大学メディアコミュニケーション研究院 教授)
4.総合討議
  司会:山村高淑

 

【お申込方法】
以下のサイトからお申し込みください。お申し込み後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。
https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZwrdOqrqjwsGNfzg8HAikY5kzD7mS6OfIr8

 

【開催の趣旨】
 2020年7月発売のPlayStation 4/5用アクションアドベンチャーゲームGhost of Tsushimaは、世界的ヒット作となった。また、たかぎ七彦氏によるマンガ『アンゴルモア 元寇合戦記』(2013年から連載)は詳細な現地取材に基づく記述が歴史漫画ファンの大きな注目を集めている。これら両作品はいずれも元寇に題材をとり、主な舞台を対馬として設定した物語である。
 両作品は、これまで対馬と縁のなかった人々に対馬に関心を抱かせるきっかけとなり、実際に対馬まで足を運んだ作品ファンも多い。また、地域側にもスタンプラリーを行うなど、作品とのコラボレーションの動きが見られる。
 これら動きは、一見、舞台探訪型の「コンテンツツーリズム」のように見えるが、そこで消費される物語の根底には、中世における国家間の戦争という複雑な歴史があることも事実である。さらに、「国境」という地理的・地政学的特性から、対馬は隣接する国家間の歴史的視点も交錯する場所であり、こうした「対馬ツーリズム」を構造的に更に特殊なものにしている。
 こうした背景から、本研究会では、従来の「ボーダーツーリズム」や「コンテンツツーリズム」では整理できない「対馬ツーリズム」の最前線を現地取材に基づき紹介したい。そのうえで、コンテンツが創出し、ツーリズムにおいて消費される「国境」のイメージについて検討するとともに、地政学におけるハードパワーの要衝としてのチョークポイントではなく、「ソフトパワーとしてのチョークポイント(歴史や文化など豊かなコンテンツが集まる場)」としての国境の可能性、そうした場所のツーリズムを通した異文化対話の可能性、について考えてみたい。

 

【共催】
北海道大学メディアツーリズム研究センター
北海道大学観光学高等研究センター
科研基盤研究(B)「コンテンツツーリズムにおける『戦争』の消費と歴史理解に関する国際比較研究」(19H04377)

 

【問合せ先】
北海道大学観光学高等研究センター online-forum(at)cats.hokudai.ac.jp